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DogMan下馬出張所 / SHIGETOMO EGASHIRA

愛しの牛子ちゃん

October 17, 2017





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DogMan歴代看板犬というと、テリア&プードルから始まり

ブリュッセルグリフォン・オーストラリアンラブラドゥードル・

チワワ・パピヨン・狆・・・・これまで20頭以上になりますが

数々の名キャラクターのうちで 【 老若、男女、国内外、人犬 】

一切問わず、幅広く愛されてきたのはおそらくこの・・・










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ミニチュアブルテリアのBROOK。











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可愛さ余って、最近DogManスタッフには『牛子ちゃん』と

呼ばれている13才の看板娘です。









(以下、牛子。)









周知の事実ではありますが、とにかく面白い牛子。






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本来ブルテリアは闘犬用に作出された犬種であることを

誰もが忘れてしまうようなヌボーーーーーーーーっとした空気で

「基本、何もせず」なのに、全てがどうにもファニーで

看板犬として登場以来、人気を集めてきました。











もちろんパピーから少女時代はそれなりに活動し

色々なストーリを残してきましたが

近年の "クウネル" だけに徹した姿は、頑固&マイペースと言われる

ブルテリアの気質のひとつの表れかもしれません。









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無表情・無気力感の奥に隠された、静かで真っ直ぐな主張を

そのつぶらな目やちょっとした仕草から感じとるにつけ、

笑いと愛しさが込み上げるばかり。








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本人がブルテリアに生まれたことに気づかないまま、まもなく14年。

頑丈な牙も、隆々とした筋肉も、ほぼ持ち腐れて過ごしてきました。











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幼少期は今よりも動きもあり、フロアにいる時間も多かったので

牛子の姿を見た瞬間に、本能的に恐怖を感じるチワワやプードルたちに

先制攻撃をされては、耳を下げ、尻尾を申し訳なさそうに振って

幾度もトリミングルームに逃げ込んでいたり



エアデールテリアのHARRYに教育的指導で

ゴロンゴロンと転がらされては嬉しくなってしまい

テンション上がった高速スピンのせいで、壁に顔をぶつけ

目の下をざっくり切って、慌てて病院へ連行!なんていうことも。












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でもシニア期に入ってからは、めっきり"省エネモード"で

DogManスタッフからの様々なカワイガリを全身で受けても

お客様や犬たちからのどんなタッチやちょっかいにだって

失礼なほどに無反応なこのオリジナルポーズ「繭」で

外界を遮断して、ひたすら眠り続けることだけで

みんなを笑わせてきました。






























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どんな時も存在のファニーさと、見た目と中身とのギャップで

誰もを笑顔にしてきた特別な犬。

何もしていないようでいて大仕事を成している牛子。










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DogManのカメラロールやインスタの #dogmanbrook には

フォトジェニックな牛子だらけ。

































そんな愛しの牛子ちゃん。


癌が見つかったのは今年の春のDogドッグでのことでした。











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その頃撮った写真。

ちょっと太ったかも?と先生に伝えていたところ

実は腹水が溜まっていました。


他に大きな症状はなかったものの、腹水が出ている理由を

早急に特定すべくレントゲン・CTをしましたが

原因が分からず4月末に、腹水を止めることを第一に

生検も兼ねての開腹手術を決断しました。





その結果、判明した腹水の原因は「中皮腫」という腹腔等内に

できる犬では珍しいという腫瘍からの出血でした。


手術の際に時間をかけ、出来る限りの処置をしてもらいましたが

患部が広範囲にわたっていたことから、再発や転移の可能性も高く

治療をするのであれば、選択肢は抗がん剤だけであること。



ただ、その効果が見込めるのは約40%で

効果があったとして平均余命は1年。




もちろん抗がん剤には副作用があり、その出方には個体差がある。




つまり抗がん剤の効果も副作用も投与してみないとわからない

運よく効いたとしても余命は1年ほどと言われていると。














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先生から聞くシビアな数字と予後の話は、手術が終わり

相変わらず呑気に過ごしているいつもの牛子とは

何だか結びつきづらい内容のものでした。






DogManスタッフたちのたくさんの目と手で、牛子の些細なしこりや

異変を見つけては病院へ飛んで行き、大事に至らずセーフ!というのが

ここ何年ものお決まりのパターンだったのに

気づかぬ間に、そんな場所で癌が育っていたとは。

いつかは、突然にやって来るようで、突然ではない。











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色々な思いが頭をよぎりました。

牛子が僕らの前からいなくなることの底知れぬ恐怖感も。
















これからどうしてゆくべきか。

この判断は僕だけでなく、これまで彼女をずっと

育ててきたDogManスタッフに相談することにしました。






みんなが悩み、出した答えは「 抗がん剤治療はしない 」





僕も同じ意見でした。

















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そもそもサロンの看板をトリミング犬種でない

ブルテリアがここまで見事に背負ってきていて

ブルテリアのイメージと違って優しく穏やかで

あまりにもナイスで真っ直ぐで

何でも受け入れ、何をしても面白く、誰もを和ませ

心を開かせてしまう不思議な魅力。







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こんなに全方位的に愛されてきた犬を僕は知りません。





もう一度ブルテリアを飼う機会があったとしても

同じように育て上げる自信がないほど

元々の牛子自身、存在自体が奇跡的なものだと

ずっと思ってきました。






そんな犬ですから、この難局でも統計では測れない

何かを見せてくれるかもしれない。






僕らの気持ちを優先して、抗がん剤治療を選択することで

牛子が感じるであろうストレスや不安・・・


今ここで自由に誰にも何にも依存せずに暮らしている

彼女のライフを突然変えてしまうのはどうなのか・・・

と全員が感じていたのは





NATTYとSAOPAULOの壮絶な闘病〜旅立ちまでの経緯や

HARRY、CHRIS、MAGGIE、GOOSE ... 看板犬たち、

またお客様の犬たちの、本当にそれぞれ不思議なくらい

『その仔らしい』最期の迎え方をこの10年くらいの間に

数多く見させてもらい、考えさせられた経験が

大きいからかも知れません。










































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答えはBROOKにある。









現実と年齢、彼女の性格やこれまでのストーリー振り返ってゆくと

残された限りある時間を、快適に、自由に、牛子らしく

過ごさせることが1番だとみんなが感じていました。





抗がん剤治療をせずに、一緒に過ごせる時間が

あと数ヶ月しかないとしても。






その代わりに、他にできることはやってあげよう。と。

もしものことがあったら、彼女の生き方のように

静かに受け入れる覚悟を持って、見守っていこうと。


















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それからスタッフがそれぞれ協力してくれて

手厚い「牛子ちゃんケア」が始まりました。


そのうちの一つが、食餌療法。


これまでのドライフードから、思い切って馬肉へチェンジ!

疲れた内臓をケアする手作り野菜ペーストやサプリ等をトッピング。

気づけばそのための冷凍庫が、フロアの片隅に完璧に

セッティングされていました。笑

















すると、めんどくさそうに渋々食べていたゴハンタイムが一変!

今では毎食を楽しみに、1日中所定の場所でゴハンを待っている状態に。

解凍を待ちきれず「ワオン〜」と大きく吠えたり

数センチの垂直跳びをしてアピールをしたり

ゴハンのため散歩をそそくさと切り上げて帰りたがったり

脳内は急激に "クウ"の割合が増加中。






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材料や分量や与え方は、牛子の様子を観察しながら3ヶ月。

幸い体調に特に変化がなく安定してくれているのに加え、

良かったことは毎食を目を輝かせ楽しみにしている姿。

術後に落ちた体重も少しずつ回復してきた上に

なんと肌までツヤツヤに!笑





















この歳にして食の楽しみを知った牛子。

楽しみがあるってことは生きる力になる。

手術前よりも元気に動いているし、目も輝き

主張も増えてきているように感じるのは

気のせいではないはずです。





病気が分かってからも、強く、まだ変化してゆく姿に

一層愛おしさが増しています。



















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手術からは6ヶ月が経とうとしています。

先生も再発や腹水が溜まらないことを不思議がっています。


当の本人は、あれから施されている手厚いケアに対して

いささかの疑問も持っていないようですが

それでよし。笑






この鈍感力で、のんびりのびのび

11月11日の14歳の誕生日を迎えて

1年の余命宣告さえも気づいたら超えて

もう少しだけお婆ちゃんになって

美味しいゴハンを楽しみながら

寿命を全うしてくれることを願って。










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というわけで最近は、トリミングルームでクウネル中心で

朝の日向ぼっこと、お客様のバッグに顔を突っ込む時以外は

フロアに出て来ないレアな看板犬と化しています。


ご来店される飼い主さんたちには、その姿が見えなくて

「BROOKは??」と心配させているようですが

大抵寝ているか、ゴハンを待っているかのどちらかで

おかげさまで牛子は、思うままに時を過ごし

肌ツヤよく 案外元気にしています。












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もし目の前に現れた際には、パワーを注入してあげてください。

反応は薄いと思いますが、皆さんのお気持ちはしっかり

伝わる、、、と思います、、、。

















今月の定休日には、手術前から計画していたものの

体調や天候でずっと順延となっていた

『 牛子を放牧する会 』がついに実現!!





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「ゆっくりでも陽に当てて芝生の上を歩かせてあげる=放牧」

のつもりが、車から降ろしてリードを外した途端・・・








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まさかの『 跳び走り!』をする嬉しそうな牛子の姿が!!

一同驚きと泣き笑いだったそう。




(牛子疾走等の動画はInstagram #dogmantokyomovie でご覧いただけます)










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その姿はシニア犬ではなく、元気なテリア女子!








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もう何年振りかの全力ランに、走り方はギクシャクして

明らかにおかしかったそうですが、その後も走り歩き回り

匂いをかいだりボールで遊んだり、触る手にじゃれてきたり。




1才のボーダー兄妹やエアデールたちにも負けずに

自然を満喫した牛子。













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秋晴れの1日の終わりには、無防備すぎる姿で芝生でぐっすり

寝てしまったという子牛のような牛子でしたが、その中身は

やっぱり脚力と生命力に満ちたブルテリアでした。



















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Learn from your dog.



テリアの底力をしっかり見せてくれている牛子。

共に過ごせる今を大切に、牛子からまだ送られてきている

メッセージから学んでいきたいと思います。









そして、来月の20周年をみんなで一緒に迎えよう!




















dog bless you.










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Profile

江頭重知(エガシラ・シゲトモ)

DogMan / DogMan-ia 代表 ☆ トリマー

1971年長崎県生まれ。ムクムクの雑種犬クマとたわむれ育ち、6才で銀行員の父の転勤により駒沢へ。専門学校在学中に出会った愛犬・ナッティーのアンティークテディベアをイメージした「ナッティーカット」が地元で評判となる。それはのちにプードルの「テディベアカット」として一大ブームに。

フリーとして活動後、1997年世田谷区下馬に《DogMan》オープン。
2003年目黒区のHotel CLASKA 1Fに移転。
「犬を通して人も幸せにしたい」という店名の由来を共に目指してきた信頼する若きスタッフ達にDogManを託し、2008年その原点に戻るべく下馬の旧店舗を《DogMan-ia》として再スタート。
初心忘るべからずな日々。

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