
March 07, 2010
さすがに疲労がどっと出た土日。
横浜アリーナに移った
東京ガールズコレクションは
考えただけでも疲れそうなこと間違いなしなので
断念。
家でだらーっと過ごす。
アカデミー賞直前の
LAの映像を観てたら
久しぶりに
海野弘の大傑作連作
カリフォルニア・オデッセイの1
『L.A.ハードボイルド』を読み直したくなり
(この人はほんとうにすごいなあ)
その余韻で
74年に
ロマン・ポランスキーの撮った
30年代LAを舞台にした
ハードボイルド映画
『チャイナタウン』を観る。
プロデューサーは
『ハリウッドをぶっとばせ』でも
その痛快な不良映画人生っぷりを描かれた
ロバート・エヴァンス。
『ゴッドファーザー』など プロデュース作を挙げたらきりがないけど
個人的にベストは
トラボルタがいなたい
80年の『アーバンカウボーイ』!
そのエヴァンスは
妻で女優のシャロン・テートを
チャールズ・マンソンのカルト集団に惨殺されたあとの
監督ポランスキーを口説き
事件後、初めてアメリカに戻した。
いちばんインパクトのあるシーンの
チンピラ役で出演もしてるポランスキーは
地味にノリノリで
『海の上のピアニスト』しか観たことがない人には
信じられないほどの
真正ド変態ぷりを存分に発揮。
この映画の歪みには
彼の性的ダークサイドが
色濃く影を落としすぎてて
このマッチングは
とにかくおぞましいけど最高。
主演は
ギラギラと油の乗った
ジャック・ニコルソン。
と
フェイ・ダナウェイ。
30代後半に入ったニコルソンと
30代前半のダナウェイだから
これは一番いい頃で
相性もふくめ、何も言うことなし。
音楽は
前任者を直前でクビにしたエヴァンスに呼ばれ
わずか10日間で全スコアを書きあげた
ジェリー・ゴールドスミス。
このスコアは
純粋(歌なし、既製曲なし)サウンドトラックとしては
ほとんど完璧。
ゾクゾクする。
原案、脚本は
緻密な構成と
松本清張ばりの社会派配合具合、
今ならぜったいに作られない
悪夢のようなバッド・エンディングを描いて
アカデミー脚本賞を取った
ロバート・タウン。
ほかにも
クランクアップ後
ニコルソンが
全部を買い取ったという
ラルフ・ローレンのスーツをはじめとした
衣装の素晴らしさなど
スタッフ、キャスト
そして74年という時代の空気など
すべてのブレンド具合が
いかがわしく
何度見ても
やはりむちゃくちゃ痺れる!!
いい映画か悪い映画かというと
はっきり言ってよくわからないけど
どうしようもなく、好き。
それにしても
今回のアカデミー賞には
滝川クリステルが
レポーターとして派遣されている。
ひさしぶりに見ると
やっぱり美人だよね。
CMなどで
女優ヅラされてるのを見ると
首をひねりたくなるのだけど
こういうキャスター/レポーターというような
「枠」に収まっていると
俄然、映えてきます。
枠というのは
アングルということだから
なにごとにも
とても大事だと再認識。


小林司(コバヤシ・ツカサ)
出版社勤務。東京の下町に生まれる。
2006年、NY帰りの天才フォトグラファーTommy氏と出会い、「妄撮(モーサツ)」と名付けシリーズをスタート。以後、「妄撮」を日々地道にプロデュース。ごく稀にユニットTommy&Kobbyを名乗る。
「妄想」シリーズはオムニバスの『妄撮 モーサツ』『妄撮☆Gold』『妄撮Blue』の ほか、『大堀恵×妄撮』『読モーサツ』『ちび妄撮』『妄撮シールブック』『鈴木凛×妄 撮』が発売中。2009年末発売のアプリ「妄撮 for iPhone」は、日本、中国、韓国、香港のエンタメ部 門で1位になるも、米アップルにより配信停止中。近々復活予定。
ananで不定期連載中のコラボ企画「妄撮男子」も春頃には書籍化予定。
他に、最近では『かすみひろ果穂写真集 お2人旅』『水原希子フォトブック KIKO』 など。
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