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24Hours妄撮LIFE / TSUKASA KOBAYASHI

待ちに待った、って言葉はこの日にこそふさわしい。



武道館のでんぱ組.inc

(ちなみにこれはレポではありません)




始まる前、信じられないような人でにぎわう受付で

もふくちゃんに

「これは冗談のような気がどうしてもする」
「というか壮大なドッキリじゃないよね?」

って何度も確かめてしまった。







3年、4年前、

夢眠ねむ、というアイコン経由で
(「夢眠ねむはなんの夢をみるか?」)

秋葉原のディアステで観た


オタ芸やミックス、口上を含む
演者と観客込みでできあがるステージに、

ブラックミュージックのコール&レスポンスは秋葉原のオタクカルチャーと出会い、
こんな形で進化したんだ...と衝撃を受けた。




なんてハイコンテクストなカルチャーだと。


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昨日の武道館ではその複雑さはかなり消えて


可愛い女の子がポップなTシャツを着てサイリウムを振る
オタ芸の目立たないステージへ変貌し

観客一人一人の背景や価値観の共有に頼らない
優しいローコンテクストなステージに進化してた。



これは「グループが大きくなる」ということで
進化上当然のことで

逆にその凄さを見せつけられた。




そしてたぶんでんぱ組は、

攻めのシングルや、個性出まくりで楽曲幅ありすぎのソロ曲や、
オレンジリウムなんかのメジャー楽曲ごちゃまぜで、

ロー&ハイコンテクストの両方を混ぜ込みながら進化していくんだろうなあと思った。





正直、武道館の大きなステージを使い切ってない感じとか
歌や踊りがまだ最上級ではないこととか
(これは同時にいいところでもあるのであれなんだけど)

100点満点ではないことは確か。



でも、
開演前のDJがMOGRA店長で「おジャ魔女カーニバル」がかかったり
(アジカン、J-POPつなぎなど最高すぎた)
ディアガたちがサイリウム売り歩いたり
武道館の地を踏めない盟友BiSの「IDOL」やったり

センスの良さ、エモさ、いろいろないまぜに

間違いなく唯一無二の
こんなにおもしろい、一瞬も目を離したくない運動体はいない。



そもそも

代理店主導や
大手事務所が主催じゃないアイドルグループの武道館大成功なんて

その時点で
「少女たちの屈折した夢が重なって実現したジャパニーズドリーム」であることに
一点の曇りもなく

昨日のこのでんぱ組の成功は

間違いなくこのアイドルブームの
ひとつのピークとして後世に残るはず。



もはやアイドルでも
アーティストでも
アートでもクールジャパンでもなんでもいい。

(もうこういう言い方はいいよね)



そうあらためて思ったよ。

TKY201307110453.jpg









そんな素晴らしいステージで
ちょっと気になったある「違和感」について

野暮を承知で最後に書きます。




それは、アンコール最後の6人からのコメントのときの
客席からの「がんばれ」に代表される応援の言葉が

なんつーか、早い。

とにかく早い。





どうしても詰まって言葉で出なくなった時に
こらえきれずに出てしまう言葉が「がんばれ」だよね。


この「タメ」はすごく大事で

それこそ歌舞伎の大向こうの「待ってました」「音羽屋!」「六代目!」のように

何百回も舞台を見たうえで発される絶妙の間であってほしい。




じゃないと、あえて悪い言葉を使えば

幼稚な空間になってしまう。





進化をとげたアイドル熱が、
ブームじゃなく、文化として
100年後も生き残ってほしい。定着してほしい。




だから僕たち(観客)も
ちゃんと「見巧者」でなくては、と強く思った。






文化は発信者と同じくらい、受け手が作るものだ。







とかなんとか言ってるけどね、


ライブ中ずっと涙目だったよ。

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(この日は柚木麻子さん、朝井リョウさん、犬山紙子さん、キャップ。
そして東佳苗さんに、日笠麗奈ちゃん、古関れんちゃん。
ひとつ前の席にはサカベミキオさん、ジェンファン、愛☆まどんなさん。
と、愛おしい人たちと一緒に観て、終演後には娘。コン帰りの劔さん、
竹中先生、なゆちゃん、青柳文子ちゃんと木村ミサちゃんも合流し
ロイヤルホストで、日付が変わり最後の客になるまでいろんな話をしたよ。
それだけ楽しかったってことです。
あ、あと去年のミスiD前夜祭で初めてでんぱを観て以来
熱狂的なファンになったしずる村上さんにいたっては
普通にチケとってアリーナど真ん中で幸せそうにオタ芸してました。
素晴らしいね!)





ありがとう、でんぱ組。



僕のこの4年間は
間違いなくあなたたちとともにありました。






ろくでもない人生だけど
今日もがんばろう。










Profile

小林司(コバヤシ・ツカサ)

出版社勤務。
2006年、NY帰りの天才フォトグラファーTommy氏と出会い、「妄撮(モーサツ)」と名付けシリーズをスタート。以後「妄撮」をプロデュースしたり(稀にユニットTommy&Kobbyを名乗る)、女の子本を中心に編集したりの日々。

「妄想」シリーズはオムニバスの『妄撮』『妄撮☆Gold』『妄撮Blue』『妄撮chocolate』。ほかに『大堀恵×妄撮』『読モーサツ』『ちび妄撮』『妄撮シールブック』『鈴木凛×妄撮』『FREECELL特別号 アキバ妄撮』『妄撮男子』で、最新刊は『吉木りさ×妄撮 リア充だけがハッピーじゃない』。
「妄撮 for iPhone」は、日、中、韓、香港でエンタメ部 門1位になるも、米アップルにより配信停止中。「妄撮 for Android chapter1」発売中。

妄撮シリーズ以外では『水原希子フォトブック KIKO』『AAA伊藤千晃 cherche』『二階堂ふみフォトブック 進級できるかな。』『杉原杏璃 30 vole de kyaa』などを編集。

ほかに今年から新しい時代にふさわしい個性的な女の子を発掘するオーディション「ミスiD(アイドル)」を開催。第一回めの「ミスiD2013」はグランプリ玉城ティナ(現在ViViモデル)、ほかに大場はるか、夏絵紘実、木下綾菜、塚本那彩、西田藍。

仕事の問い合わせ、このブログに対する感想や疑問、はげましなどは、ts-kobayashi@kodansha.co.jpまでお気軽にどうぞ。twitterは@mosatsu_pでやってます。


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