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新美術世界 / MAHO KUBOTA

go athletes go!

July 02, 2016

「新美術世界」なのに陸上ネタばかりで申し訳ないのだが、「日本陸上ロス」状態だったところ、日本陸上長距離界でちょっとした革命が起きつつあるので少し、、、。

まずは昨日のトップニュース。
青学の一色恭志選手を創立1年目のGMOアスリーツが獲得。
それのどこがすごいの?と突っ込まれそうだが、一色選手は学生陸上界のダントツトップ選手であるだけでなく、5,000mの現日本記録保持者の大迫傑選手、10,000m保持者の村山紘太選手と並ぶ日本陸上長距離界の至宝。。。であるばかりか、すでに今年の東京マラソンでは初マラソンにして2時間11分台を叩き出すすごいポテンシャルの選手なんです。。

先週の日本選手権5000m。4番目を走ってるのが一色選手。
レース後のコメントが可愛い。
「5000自己ベスト更新はうれしい。スタミナの底上げが出来ている。大迫さんの日本No.1ラストを後ろから見られて幸せ。
私も大迫さんの日本No.1ラストをスタンドから見られて幸せ。
(二番目走ってるのが大迫さんです)

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大迫さんに憧れながらも気持ちの強さでは負けていない一色選手、野球で言ったらダントツ、ドラフトNo.1選手でどこのチームも欲しいはず。
普通に考えたら東京五輪のマラソンの表彰台に一番近いといわれている旭化成陸上部に行くのが正攻法ではないかと。あるいは大迫選手のようにスポンサーをつけて孤高の海外チーム行き、海外転戦で底力つける、というのもあるかもね?

を、創立1年目のチームに行くとは。うーん。これはまったく新しい決断。なんかワクワクしてきた。
GMOインターネットのCEO、熊谷正寿氏はアートにも並みならないパッションがあるけれど、きっと陸上でもNO.1 を目指されているのでしょう。GMOアスリーツのこれからがとても楽しみです。

そうそう、創立3年目の日本郵政陸上部がいきなり、女子トラック長距離で鈴木亜由子選手と関根花観選手の2選手をオリンピックに送りだすことになったのもある種革命だしね!

さて、昨日のもうひとつのニュースは名門・旭化成陸上部をやめて独立、会社作っちゃって自分のナイキオレゴンプロジェクト?みたいにプロジェクトチームを立ち上げた元・早稲田の四天王の一人、八木勇樹選手。
お、四天王・三田選手も参加? 市民ランナーの指導をベースにしながらオリンピックを目指すという新しい試み。確かにね、日本の市民ランナー市場って今や巨大なビジネスマーケットだからね、、これに絡まない手はないかも。新発想!こちらの動向も目が離せない!

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最後は長距離選手のオシャレ化について、、、
オシャレさん増えてきたけど「#ぶってるランナー」五ヶ谷 宏司様。
様をなぜあえてつけるかというと、彼サブテンランナー(マラソン2時間10分を切る記録をもつ選手。一流選手のまずは目安)ですからね、、、のリスペクト。

いつもINSTAGRAMでその素敵なライフスタイル楽しみにしてます、、、ホンモノなのにこのオシャレ感いいよね。JR東日本所属のマジ選手ですがニューバランスがバックアップしているあたりなんか新しいよね。

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「休みの日は、全力でカッコつけて全力で休む」
人生の基本だね! あ、私は「休みの日は、脱力で好きな服着て全力で休む、」ですが。


road to RIO!

June 27, 2016

昨年の新潟での観戦に続き今年も日本陸上選手権の観戦に行ってきました、、

100回大会の今回は名古屋の瑞穂陸上競技場。
大会1日目&2日目はテレビ観戦していた感じだとかなり雨に降られた(なぜ日本陸上は毎年梅雨の6月なんだろう?)ハードな環境だったけれど、本日は快晴なり。

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快晴の競技場って気持ちいい。なんか気分がアガルよね。

競技者についてあまり詳しくない(すみません)割に毎回観るのを楽しみにしているのがハードル競技、、、特に男子110ハードルが大好き。陸上の花=100mより「競技場で観る」のが好きかもしれない。
理由はハードルを飛ぶときのまるで銃声かと思うような音ね。これはテレビで観るのと目の前で観るのとはまったく違う鮮やかな感動を与えてくれる。
矢澤航選手、しっかりオリンピック代表を決めました。素晴らしい!

女子5,000mも大好きな競技、、、応援しているのは日本郵政の鈴木亜由子選手と関根花観選手。
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10,000mではワンツーだった二人だけど5,000mは尾西美咲選手が圧巻のラストスパートで4連覇!

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続いて男子 5,000m。
5,000mと10,000mというトラックの長距離レースを見ているとき必ず思い出すのが村上春樹の「シドニー!」の中の10,000m競技について書かれた次の一文。

「突然、爆発がやってくる。人々の間を魔術的な閃光が走る。あと三周、あるいは二周。何かがランナーたちに乗り移る。素晴らしい瞬間だ。そして彼らは矢のようにトラックを疾走し始める。」

まさに、ラスト2周、で「何かがランナーたちに乗り移る」瞬間の高揚感ときたら!
そしてラスト一周の鐘が鳴った瞬間、雷に打たれたようにトップのランナーたちが爆発的な力でゴールを目指す。
ラスト250m、最後のコーナーを回った時、いったい誰が一番なのか、そしてそこからゴールまでの短くも長い直線で魔法ような力に引っ張られ、力強く前に進んでいくのは誰なのか、、、

ということを想像しながら5,000mの場合はトラック12周半を固唾を飲んで見守るわけですが、最初の方の何周かは選手の皆さんは大変なのは言うまでもないのですが観ている方としては、周回の繰り返しがときにダンスの群舞ように、優雅に見えてくることがあって不思議。

5,000mにしても10,000mにしても或いは110mハードルや100mにしたって、トラック競技とは同じ号砲で一斉ににスタートした一群の誰が一番にゴールを切るかというだけのものすごくシンプルなゲームである上、圧倒的に美しい刹那の連続でもある。。。というのがダンスにも通じるところがあるのかな。

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フォームの美しい長距離ランナー、といえば大迫傑選手。
4年前の10,000mの名試合は遠くバーゼルからネット配信で見ました、、、。
ゴール手前で佐藤悠基選手に千切られ、わずか0秒38差でロンドンオリンピックの切符を逃した大迫選手の
「負けてこんなに暴れるトラック選手見たことない」
七転八倒の悔しがる様子から今回の10,000m 5,000mの2冠までの道のりには、きっと想像を絶する苦しみ、葛藤や決断があったことでしょう、、、

おめでとう大迫選手! 
そして感動を与えてくれた選手の皆さん。
リオを楽しみにしています。

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ロイ・リキテンシュタインは間違いなく私の人生の節目で何度も立ち現れるある種マイルストーンのようなアーティストで、最初の出会いは11歳のニューヨーク近代美術館だったけれど、「溺れる女」にはその後なんど同じ美術館で出会っても打ちのめされる、というか、もうすでに「これは私の絵」と一方的に思っているぐらいだけれど、

「溺れる女」

実は私の中でリキテンシュタインでもしもうひとつ「自分の絵」にすることが叶うとしたら、「M-Maybe」も大好きだけれど、それはそのタイトルに象徴されるように何度も夢に見る「夢がメロディに現れる」だと思う。

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Melody haunts my reverie は ジャズのスタンダード中スタンダード「STAR DUST 」の歌詞の一部。

最近のヴォーカリストだと土岐麻子の「melody haunts my reverie。。」部分のさりげない解釈が好きだけど、ここはジャズのハートがないのに嫌になるほど歌がうまい(天才だ)ひばり様の動画でお楽しみください。



ひばり様の歌詞の字幕では「私を追憶の世界に誘うあのメロディ」と和訳されているけれど、melody haunts my reverie 、ってもう少し「ゴーストのように心につきまとうあのメロディ」という空虚なニュアンスにあっているように感じる。
そしてゴーストのように「殺しても、殺しても」立ち現れるある種の思念というものがアートの本質のひとつだとしたら(我ながらちょっと乱暴な論理だが)、一度見たきりなのに何度も意識の中に立ち現れる名作がフィリップ・パレーノの素晴らしい映像作品「Marylin」(2012年)です。

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映像はマリリン・モンローが一時住んでいたというニューヨークの最高級ホテル、ウォルドルフ・アストリアの一部屋から始まる。マリリンの声をデジタルで再現したという声が静かに部屋の情景を語り、彼女の自筆をある種のアルゴリズムのもとコンピュータ再現したという筆致が静かに物語を進めていく。
ナラティブの中で世界が動いているようで実はそこにはまったくに不在で、アルゴリズムに支配された機械的な映像がすでにこの世にいないアイコンの思念を描くという、なんたる挑戦。

に、打ちのめされました。(=打たれ弱いのね)

フィリップ・パレーノはすでに1999年に「No Ghost just a Shell」で世紀末を取り巻く空気のゴーストを描くことにすでに成功している。その時はアノニマス(名前のない)だったゴーストに対し、13年後のこの作品ではアイコンとしてのゴーストが出現するという重みに見終わった後、確かにひきづられたし、すでに4年も経っているのにそれこそ haunts my reverie, 意識のどこかでつきまとわれている気がしていて、とても安易で感覚的なことかもしれないのだけど、アートを通してゴーストをみたいという私のひそかな願いを何度か思い出させてくれるように感じるのだ。

できればいつか潜入してみたいメトロポリタン美術館のガラディナー。
ともかく世界のセレブのドレスの競演がすごい!

朝日新聞の「METガラ モードの祭典」で皆様の勇姿を見てみると、いくつかの傾向が見えてきておもしろい、、、今年のテーマは「テクノロジー」だったとか。

まずはBig Dress系。
小林幸子系と言ってもいいのか? すごいわね!
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↓このあたりだとまあ、控えめって感じなんでしょうね。
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次に、根強い拘束系。。。
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お約束のガガ様はまだしも

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元祖、のマドンナ様はちょっとイタイ。と思うのはきっと私だけでないでしょう。(「イタイ」って英語だとなんて言うんだろ?)

↓なんかちょっとすごい。グラディエーター入ってるか?
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カニエ・ウエストの妻もローマの戦士みたいですごい。高そうなドレス。。。
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↓ でもこのジャンルはやっぱりテイラー嬢に勝負あった、ですね。いいわー。「クラッシュ」のロザンナ・アークエットが懐かしい。。
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個人的に好きなのはこの辺りだけど、ちょっとおとなしすぎるかしら。1920年代風と50年代風。
シルバーでかろうじてテクノロジーのドレスコードなんでしょうね。エレガント。。

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そして美女はシンプルが似合う、ってちょっとイヤミな系統ではこんな感じ
まずはユマ様 ↓ 文句なしの気品。。
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↓ 絵に描いたようなアメリカンブロンドはドナルド・トランプのお嬢さんだそうだ。
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逆にちょっと崩したトレンド系はこんな感じ、若いから似合うのかもね。可愛い。

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そしてシアラは同じシルバーでもヘアまで徹底していて肌のシアー感とあっていてとても素敵。
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今年のオスカーの助演女優賞のアリシア・ヴィキャンデル。  
「リリーのすべて」、悪くない映画だったけどもう一歩。

映画の中の奔放で溌剌とした個性がこのドレスではちょっと窮屈そう、、、ヴィトンらしいけれど。
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↓で、個人的なベストドレッサー一人目はおしゃれ番長ミランダ様、ヴィトンよね?
裾がちょっとSACAIっぽいわよね。肌見せのメリハリも、足元もとっても素敵。
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次点はオスカーの主演女優賞、ブリー・ラーソン。ドレスがどうっていうよりその存在感がすごい。
秀作映画「ルーム」の演技も光ってました。この人はますます目の離せない女優になりそう!

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春はライオンのようにやってきて子羊のように去っていく(正しくは「3月は、」)、という言葉があるけれど今年の春はライオンのようにやってきてライオンのままに去っていく、という感じではないだろうか。

明後日にはもう5月というのに春風が吹き荒れている。
キッチンの向こうに窓があり、その向こうには神宮球場が見える。神宮球場のその背後には、実際には結構距離があるのだがホテルニューオータニ旧館の、今ではなんとなく間延びした感がある高層建築が見えている。
神宮球場のスコアボードの上に掲げられた旗が風をはらんで千切れんばかりに揺れていて、遠くから見てもはっきりとしたその旗が日本国旗だということはしばし意識の外だったが、旗の図案の記号性を意識からはずしたままぼんやりと眺めているとふとその簡潔な美しさに心をとらわれていることに気づいた。

カメラにおさめておこうと思い、窓に近づいてみてそれが意味のないことだと気づく。不思議なことだが、目が捉えるこういった光景はカメラで捉えるこができない。

目は遠くの旗を唯一の対象として情報処理(情報処理しているのは脳の方だが)してしまう。
手前のキッチンの様子は情報の中で不要なものとして整理され、遠近感ですら脳の都合のよいように処理され、意識の唯一の対象である旗のみにフォーカスされ、脳の中でしっかりと絵を描き、かろうじて背景であるニューオータニの建物とその背後の春の空が「面色」を作っている。こういった意識の流れの中にある光景を捉えるとしたら映像表現という方法もあるだろうけれど、おそらく絵画という手法が一番状況を伝えるに適した方法なのだろうと思う。前回書いた広重が今の時代にいたとしたらきっとこの光景ですら簡単に描くことができたかもしれない。(実際彼は遠近法と知覚操作についての天才だと思う)

2020年のオリンピックも4年後に近づき、ここ神宮外苑の風景は変わりつつある。今この窓から見える神宮球場も数年のうちはその手前に計画されている22階建の高層マンションのために見ることはできなくなるだろう。この光景を絵画に残しておく技術をもたない私は、せめて今のうちに千切れんばかりのこの旗の姿を折につけて見ておこうと思う。

Profile

久保田真帆(クボタ・マホ)

MAHO KUBOTA GALLERY ディレクター。ジュリアン・オピー、安部典子、長島有里枝、ブライアン・アルフレッドほか、国内外のアーティストをリプリゼント。ビジュアルアートの範囲にとどまらず広義のカルチャーシーンとつながるギャラリーを目指しています。アーティストマネジメントのほか、パブリックアートプロジェクトや展覧会企画、コーポレート・コレクションのコンサルティングなど幅広くコンテンポラリーアートに関わる毎日。http://www.mahokubota.com

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