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新美術世界 / MAHO KUBOTA

『自由』に凍る

January 22, 2014

たぶんこのブログでスティーブ・マックウィーンについて語るのは三回目なので、きっと私は彼の何かにとても執着を感じているのだと思う、それも無意識下のことで。

ロンドンで「12 Years A Slave」を観た。(日本タイトルは「それでも夜は明ける」、まもなく後悔予定」

小さい時『ルーツ』もみたし、当然「アンネの日記」も読んでる、
ホロコーストをとりあげた作品に衝撃を受けた記憶も真新しいが(若い時はリアリティがなかった)、
ここまでに「人権」の獲得の難しさ。。というか、「人権」を理解しない相手に対する恐怖や絶望を切に感じることは初めてだったように感じる。
「自由」という概念に皮膚が凍る。

マックウィーンの最近の個展は昨年バーゼルの シャウラーガーで見たものが最後だ。
映画と同様に「圧倒される」という形容が一番ふさわしい、
いったい彼はどこに行こうとしているのか。。その映像にいつも打ちのめされる、その理由は計り知れない。

追記: 12 Years A Slave の日本語訳が「それでも夜は明ける」になったのはどういうわけ?なんだろうか。「日はまた昇る」を思い出しちゃうじゃないか? The sun also rises. 
ちなみにヘミングウェイの「学生向き」とされるこの小説は大人になってから読む度に何度も「打ちのめされる」ようになりました。でも、The sun also risesと日はまた昇るの間には説明できない絶望的な意味の差を感じる。。。同様に12 Years of a slave とそれでも夜は明ける、にはさらなる心理的な距離があるのは否めない。

Profile

久保田真帆(クボタ・マホ)

MAHO KUBOTA GALLERY ディレクター。ジュリアン・オピー、安部典子、長島有里枝、ブライアン・アルフレッドほか、国内外のアーティストをリプリゼント。ビジュアルアートの範囲にとどまらず広義のカルチャーシーンとつながるギャラリーを目指しています。アーティストマネジメントのほか、パブリックアートプロジェクトや展覧会企画、コーポレート・コレクションのコンサルティングなど幅広くコンテンポラリーアートに関わる毎日。http://www.mahokubota.com

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