
September 12, 2009
あっという間に9月も中盤。
スケジュール管理が下手な僕は今年も夏らしい事が出来ないまま
事務所に籠もりきりの日々を送っている。
「2009年の夏は一度しか来ないんだからね!」
的な甘酸っぱい発言は年齢的に厳しくなってきたが、
僕の心の中では絶賛大絶叫中である。
とはいえ、僕にとっての夏らしい事と言っても、
奥多摩の河原でバーベキュー&泥酔、
または浴衣で花火、クラスメートのあの子のうなじ......
くらいの定番的発想しか無いのだが、
ある大切なイベントに行っていないことに気付いた。
そう。淳二の夏である。
過去3年、チケットのみ取っておきながら忙殺されて行けなかった
僕にとって悲願の「夏フェス」。
〆切の催促電話を横目に開演(淳二的には怪演と書く)ギリギリで日本青年館へ。
舞台には巨大な日本家屋が組まれ、ムードは満点。
登場した稲川氏は白装束風浴衣姿で、さながら田舎のオジちゃんが帰省した子供達に縁側で
お話しをするかのような風情。そして、いつもの調子で怪談を始める。
僕が稲川氏の怪談にはまるポイントは話術の心地よさに尽きる。
擬音や情景描写が巧みで、聴いている人々は頭に自分なりの画をハッキリと描くことが出来る。
またその情景が「あぁ、なんか記憶の何処かにあるなぁ〜」な画なため、
懐かしくも心地よい感覚にとらわれる。
...まぁ、そこにどんどん近づいてくる黒髪の亡霊とか出てくるわけだが...。
途中、心霊写真コーナーなども含みつつのエンターテインメント感たっぷりの宴は
残酷にもあっという間に過ぎてしまった。
2009年の一度きりしかない夏。
新たな恋も浴衣のあのコもそこには存在しなかったが、
淳二グッズを手に入れて満面の笑みをたたえる30代男子がそこには居た。


Shu-Thang Grafix(シュウ・サン グラフィックス)
本名:浦野周平 1976年東京生まれ。Shu-Thang Grafix名義でイラストレーターとして雑誌、書籍、広告、TV、CM等のメディアにて活動。パッケージやロゴデザイン等も手がける。
180cm超の高身長を活かせない運動音痴、喋り下手、遊び下手。1日のほとんどをパソコンの前で過ごす男が、頑張って外に出ようとするダイアリー。
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